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2006年5月10日 (水)

Good facilitation それからリーダーシップへの愚考

著名なアルファブロガーのR30氏のこのエントリー、まるでファシリテーションの教科書みたい。(田舎モノの癖に非礼ながらトラックバック送りました)

『技術空洞』を読んで考えたリーダーシップの意味

「ファシリテーション」って何?と思われた方はこちらをどうぞ。

情報マネジメント用語事典 > ファシリテーション
FAJ 日本ファシリテーション協会

私の理解できる範囲で説明的なことをいえば、ファシリテーションとは「ワイガヤ(議論の場)」から概念というあやふやなものを抽出して論理をもつ理念形に育てる、というものでしょうか。
返って分かりにくい?
風の中から妖精を見つけ、名を与えて縛る、と怪しく呪術的な説明をするよりはましかと思ったのですが・・・^^;

で、「抽出」とか「見つける」と書いてますけど、実はこの術師(まだ言うか^^;)は捕らえる相手が本当は"見えている"わけです。怪しくない言葉を使うなら、「仮説をたてている」わけです。
ただし、けっしてそれを悟られない。「ワイガヤ」では、あくまでも中立な司会・書記であり、参加者たちが自発的にその概念を生み出した、みんなでそこにたどり着いた、という形を崩さないわけです。
(因みに、実際にファシリテーションの勉強をした人は本当に聞き上手です。実に気持ちよく自説を開陳することができます。)

本当は、事務的な議論の交通整理のような顔で概念の取捨選択などの誘導が巧妙に行われているわけですから、悪く言うなら、その技術は「隠蔽された権力の作り方」ともいえるかもしれません。(旧共産圏で「書記長」が最高権力者だったのは象徴的ですね。)
まあ技術は技術にすぎないわけで、それが「悪」なのか「善」なのかは技術が決めることではありません。正義は常に空っぽの箱で「決めてくれる存在」を待っているものです。だからこそ、政治における「倫理」はいつの世でもその社会の課題とされつづけているわけです。って、ずれてスミマセン。

R30氏という優れたブロガーが、ファシリテーションをもってリーダーシップの一つの形を見て紹介しているのは卓見だと思います。

ただし、ファシリテーションがリーダシップの唯一の回答というわけでもない、というか、ファシリテーションが有効に活用されるためにも、もう一つ、「隠された力への信頼」とでも呼ぶべきものが必要かもしれない、とも思います。そっちの方がリーダーシップの本質ではないか、と思います。

ちょっとこのインタビューを読んでもらいたいのです。

創業五〇年を迎える川本信彦社長に聞く

本田技研の元祖ワイガヤが十分に機能したのは、実は本田宗一郎・藤沢武夫という超絶した巨人が存在していた時で、二人が去った後は、「ミスが怖いものだから、誰も最終的な責任を負わず、とりあえずワイガヤをやっておけばいい、という無責任体質」になってしまった、という話はなかなか象徴的な気がします。

で、何がいいたいかというと、リーダーシップの一番の要諦は、実は「この人はいざとなれば我々も必要としないし、この仕組みに依存する必要もない。」という圧倒的な力の存在を「信じさせる」ことではないかな、という気がするのです。「この人はその力を我々が主役のゲームの盤をつくるために使うことに徹してくれている」と、そう信じさせることが、実は最高のリーダシップではないか、と思うわけです。

企業であれ、国家であれ、もろもろの仕組みを整えて存在し、構成員はその仕組みに依存しているものです。だからこそ、逆説的ですが、その仕組みを"率いる"存在には、自分たちのように「仕組みに依存」していない、自縛され動けなくなる恐れのない超越者であることを本能的に求めるのではないか、その矛盾した欲求を満たしてやりつつ、裏切って自分たちを食い物にする心配がない、いざとなれば思わぬ救済を与えてくれるにちがいない、そういう信頼を植えつけることがリーダーシップの確立ということかな、とか思います。その信頼があればこそ、「部下から何かを引き出す人」になれて「無為にして治める」ことができる、と。

などとうつらうつらしながら考えてみました。

ところで、SONYさん、アルファの後継機、「ちゃんと」出してね。
お願いだから、この夏は7Dか甘D探し回って手に入れる、なんてことにならないようにしてくださいね。
昔のSONYの製品は、「プロの道具としてのこだわり」の匂いをプンプンさせていたと思います。そんな一眼レフの登場、待っています。
(だから光学ファインダー捨てないでね)

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