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2007年6月 1日 (金)

出口のない海

「出口のない海」のDVDを借りてみました。(オフィシャルサイ)

回天の起動と操縦操作って、ああも複雑だったんですか・・・。それに誘導ってのも飛行機と違い大したこともできなかったのですね。あんなガラクタを作ってまで魚雷での特別攻撃になぜこだわったのか・・・?理解できません。
2万メートルという法外な射程距離をもつ酸素魚雷に、なぜ誘導装置を開発しようとしなかったのか?生身の人間に中間での一度か二度の誘導をさせれば事たれりとなぜ考えたのか?

そもそも特別攻撃は「統率の外道」と実施以前から言われていたことであり、フィリピン攻防において航空機による特別攻撃を実施した将兵は、彼我の能力が隔絶し継戦能力が尽きたことを知らせようという死諫のつもりで死んでいったと聞いたことがあります。
そんな血の叫びを受けながら、その戦果を口実に延々と特攻を通常作戦として立案・継続、兵器(と呼べるのか!?こんなもの?)を開発しつづけたことに嘔吐したい嫌悪感を憶えます。
こんな作戦を続けて陛下の赤子を殺しつづけたものこそ、断固追求して戦犯として吊るすべき民族の敵だと思いますが、特攻を続けた冷血で不気味な流れは解明もされていないし、処断もされていないことに言い様のない気持ち悪さがあります
特攻の歴史はまぎれもなく悲劇です。しかし、その悲劇への嘆きと弔意は、くそ脚本とへぼ演出の芝居の舞台で死ぬことを強要された役者たちにのみ捧げられるべきで、特攻隊員個々の悲劇を称揚したり嘆いたりする陰で、こんな浅ましく恥ずかしい「作戦」を企画・立案・実施しつづけた田舎芝居の内訳が隠蔽されるべきではない、と思います。
この恥ずべき歴史を解明していく努力も罪の追求もなされないことが恐ろしいと思います。それがされないということはまたやる、また他人の死を強要するということですから。

それにしても、海老蔵さんですか?歌舞伎界のプリンスだけあって、なかなか重厚な演技でした。
と、いうか、その落ち着きは学徒動員された都市住民の若者のそれではなく、しかるべき家の若殿のそれだとしか思えなかったのですが・・・。

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