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2008年8月24日 (日)

「ハイエク 知識社会の自由主義」の紹介と昔の写真と

門司港の魚住です。

八月も、あと一週間。
あまりよい夏ではなかったなぁ・・・というか、できなかったなぁ、というのが正直なところです。

それはともかく、久しぶりに本を買いました。
池田信夫「ハイエク 知識社会の自由主義」
blog界の巨匠池田信夫氏が"「ハイエク入門」として誰でも読めるようにやさしく"書いた新書です。
自身のblogでの紹介はこちらです

この十年、各国政府や電話会社が英知と資本を集めて建設しようとした「情報スーパーハイウェイ」の構想はことごとく頓挫し消え去り、参加している技術者や学者たちがボランティアで運営していたインターネットのみ世界に広がり、サイバースペースという「空間」を生みグローバルな「自生的秩序」として存在を続けています。
池田氏はこれを「不完全な知識にもとづいて生まれ、つねに進化を続ける秩序が、あらゆる合理的な計画をしのぐ」というハイエクの予言を証明した事例として提示し、では、このような世界において、知とは何なのか、秩序や社会をどう考えるべきなのか、と問題を提議し、その思索の先人として、ハイエクを紹介しています。

読んで意外だったのですが、私は漠然とハイエクは新古典派の市場絶対主義にイデオロギー的背景というか正統性を与えた人、というイメージだったのですが、池田氏によると、ハイエクはエリートの指導による社会の合理的建設という社会主義思想を不可能で傲慢と批判したのみならず、新古典派近代経済学の誇る精緻な数学モデルもその思想の延長線上にあるもの、として退けているということです。
(今朝なんか、池田氏は"経済に「関数」なんて存在しない、ワルラス以来の迷信を捨てろ"とまで言われています)

とりたてて学者や学問フェチでなくても、一読しておくことをお勧めしたい一冊です。
私の場合は、読んでる理由は"面白半分"です「残躯天の赦す所 楽しまずんば是如何」というところで、面白そうなら何でも首突っ込みます。
と、偉そうに書いていますが、まだ三分の一くらいしか読んでいません^^;スミマセン。

しかしなんですね、エリートの理性による計画も行き詰まるばかり、近代経済学的な精緻な数学モデルも社会を見る物差しとして信用ならないとなれば、今の政治家や中央官吏たちは何の寄る辺も掴む葦もない、ということになります。航海レーダーはおろか海図も六分儀もないまま大艦隊を率いている艦隊司令部ってところでしょうか。心細いでしょうねぇ・・・。

付記
私は昔々下記の本とか読んでいたので逸話とか経済思想の流れとか、予断と偏見であれイメージが持てていたので読みやすかったです。
だからこのblogを読んで興味を持たれた方には以下の本も併読なりをお勧めします。
・小室直樹『小室直樹の資本主義原論』『経済学をめぐる巨匠たち』
・森島通夫「思想としての近代経済学」

今日の画像
一昨日upした画像の入っているPhotoCDに下記の画像がありました。
古本屋で店頭に飾っている古典と呼ばれた全集がいきなり半値になっている、ということで珍しい光景として思わず撮影したのだと思います。もう一枚のスナップから平成4年頃撮影した画像みたいです。
関連といえは関連がありそうですから、upしておきます。

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