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2009年8月30日 (日)

引用 ニッコロ・マキャヴェッリの政略論から

なぜ古代では秩序が保たれ、なぜ現代では無秩序が支配しているかの理由解明は、これまた簡単である。
 すべては昔は自由人であったが、今では奴隷の生活をするしかないことにある。
前にも説明したように、自由に生きることができる国では、社会全体が繁栄を享受できるようになるとは、歴史が示してくれる真実である。
 そのような社会では、結婚を避ける傾向もなく、財産を減らすおそれももたずに子孫を増やすことができたので、人口は健全な増え方をしたのであった。
 親たちは、自分の子が自由な社会に生き、それゆえに才能さえあれば、指導階級に属することを可能だと信ずることができたから、子の生まれるのを喜び、その子たちの養育にも力を入れることができたのだ。
 このような国家では、あらゆる分野での富が増えつづける。人々は、富を増やせば増やすほど、それを享受する喜びも増すことを知っていたからである。
 このような社会では、自由競争の原理が支配的になる。私的な利益と公的な利益の両方ともが、ごく自然に形で追求されるようになる。結果は、両方ともの繁栄につながるのだ。

ニッコロ・マキャヴェッリ-政略論-
                (塩野七生著 「マキャベリ語録」より)

たまたま開いたページに載っていた上の一文が気に入ったので引用紹介。
ローマ人の物語を、政治的には専制君主化してやがて滅亡するまで読んだものですから、けっこう引っかかる一文でした。

さて、選挙は凄まじいコントラストになったようですね。
負けた方は這い登ればいいのですが、勝った方は優越したものの負う義務の重さを担えるのかどうか・・・。

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コメント

中央公論の政略論は読まれましたか。
塩野七生と若干ニュアンスが違います。

投稿: mk | 2009年8月31日 (月) 12時52分

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