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2009年11月 3日 (火)

北九州市の「松永文庫」がオープンしました。

私設図書館「松永文庫」、先日、松永さんは60年かけて集めてきた本約1300点、パンフレット約2000点を中心に、ポスター・膨大な新聞切り抜きのスクラップブックなど、約1万2000点の資料を北九州市へ寄贈、これを保管・展示する市営の施設として松永文庫は再オープンとなり、本日その開所式が市長以下多くの方々のご列席をいただいて開催されました。

松永さんの手を離れたといっても、本もパンフレットも個々が魅力的なのではなく、それを駆使しつつ膨大なスクラップを掘り起こす人間データベースとしての松永さんの体温と世界観があってこそ、松永文庫は魅力的な場だったのですから、くれぐれもそのことを大切にして次世代に引き渡す場になってくれたらいいな、と思います。
デザイナーの卵とか、映像でも文章でもクリエイターになりたいヤツには、ぜひ縦横に活用して日本のポピュラークリエーションのエッセンスを吸収してほしい、と思います。

この間、オタクな友人から教えてもらったのですが、タランティーノがキル・ビルの撮影で日本のスタッフと仕事した時、「ここは、吸血ゴケミドロのあのシーンみたいに」とか、昔の日本のB級とされたSF映画や任侠映画をバンバン引用して指示を出したけど、日本人スタッフは何の事か分からなかったそうです。
日本人にとって、流行ものって流れて行くもの、残らないものなんですよね。でも、どこの世界でも先に行き詰まると、過去の作品をリバイバルするものだし、演劇なんて、同じ脚本同じ役をこんどの役者はどう演じるかも一つの見所になるわけで、作り手がどう料理したかを比較するのも観客の楽しみの一つでしょう。過去の作品もそれにまつわるもろもろも、流れて消えて行くに任せて伝えないにはあまり勿体ない宝箱。

松永文庫は、観光がてらノスタルジーの香りに落ち着く場所としてばかりではなく、自分の引き出しを増やしたい奴の宝箱でもあってほしいな、と思います。
そいつの肌や髪が黒かろうと黄色だろうと、白かろうが、まぁそれはどうでもいいな、と思います。
遠い将来、「自分は金のない若い頃、北九州の松永文庫に入り浸っていたからこんな映画を撮ったんだ」と語る監督が出たら、こんな素敵な話はないと思います。

画像は、祝辞を述べる市長とテープカットの模様。そして、松永文庫の要ともいえる新聞切り抜きのスクラップブックを手に取って説明している松永さんと北橋市長と作家の佐木 隆三さん。

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