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2009年12月18日 (金)

国民が主権を保有することを担保するもの

これは政治の正統性という神学上の問題ですけど、
日本が主権在民の国である歴史的正統性として、下記のような論理も成立しますね。

1.神々からこの島々を与えられた、日本の本来の主権者は天皇である。
2.明治維新において、天皇は統治の全権を日本人の公論の結果に委任すると宣言した
3.故に日本において国の行く末は国民が広く議論を興すことによって定めねばならない

そして、天皇は沈黙する。
その沈黙こそ信託の揺らがない証であり日本が主権在民の国であることを担保している。

繰り返しますが、これは政治の正統性の由来、という神学のモデルです。当然ピンとこない人もいますし、別の神話を抱くことも可能です。私が熱烈なこの主義者だというわけでもありません。

しかし、こう考えれば、天皇と実際の政治の関わりは、「内閣が助言と承認で(箍をはめれば)なんであれOKなんだ」という王と議会と内閣の間の簡単な問題ではないことが理解できるのではないか、と思います。
よく使われる連合王国の王と議会をもって模範のモデルとすることは、日本の民主政治と天皇の関係を説明するにはピントが外れている部分がある、と思います。
近代日本を設計した人々(現人神の創造者たち)は、西欧精神世界におけるナザレのイエスの役割を天皇におっかぶせたのではないでしょうか?


因に、五箇条の御誓文
広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スヘシ
上下心ヲ一ニシテ盛ニ経綸ヲ行フヘシ
官武一途庶民ニ至ル迄各其志ヲ遂ケ人心ヲシテ倦マサラシメン事ヲ要ス
旧来ノ陋習ヲ破リ天地ノ公道ニ基クヘシ
智識ヲ世界ニ求メ大ニ皇基ヲ振起スヘシ

ところで、finalvent氏が極東ブログ(ここ)で、
小沢氏は「天皇陛下ご自身に聞いてみたら、会いましょうと必ずおっしゃると思う」とも語ったが、2.26事件の亡霊にでも取り憑かれたのであろう。桑原桑原。
と書かれていますが、私もこの桑原に賛成です。もし、逆のお心を明らかにされたら、どうなったのでしょうね。

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» *〔しーたろう〕の意見書文例 :“外務省の抗議要請”に応じた意見書* [ガラス瓶に手紙を入れて]
◆◇本日のエントリの主旨◇◆12月15日の天皇陛下と中国副主席とのいわゆる「特例会見」の件、遠藤健太郎オフィシャルブログさま「外務省『抗議してほしい』」によりますと、なんと、外務省側があからさまに「抗議して下さい」とおっしゃっているというので、ここに文例をアップいたします!!... [続きを読む]

受信: 2009年12月18日 (金) 10時33分

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