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2012年3月14日 (水)

シビックプライド

「シビックプライド」
先日、青年みらい塾のイベントに潜り込んだ時に聞いた言葉です。
意味は、「市民が都市に対してもつ誇りや愛着のこと」とのこと。
ただ、いわゆる「郷土への愛着」ということではなく、都市の生活者が主体的に、当事者としてまちづくりに関与していく意志の源、みたいなものをいう言葉だそうです。

おそらく、ここでいう「都市」も「生活者」も、古代あるいは中世以来の伝統ある都市のことでもそこに代々暮らしてきた住民のことではなく、近代になって成立した大都市の、イングランド全土の農村生活から追い出されて流れ着いた、都市労働者のことではないかなぁ、と思います。

ちょっと変な読み物をリンクしますが、これ読んでもらえたら、私が考える、今に繋がる英国の大都市が、中世以来のシチズンが自治していたものとは切れた別の新しい存在で、産業革命の過程で人の暮らす世界としての英国は一度文化的に滅んだ、という感想に同意してもらえるように思います。
泳ぐやる夫シアター やる夫と食べるイギリス料理 その3 後編

「シビックプライド」とは、そういう寄りかかるべき歴史や生活スタイルを失った上で、生活圏としての都市と都市における生活者としての自分たちの生き方の再定義・再構築の動きのことではないか、という気がしています。

思えば北九州も、ほとんど何もないところから工場と物流の拠点として整備され、その中に生きる、そこで跳躍することを夢見た人々が集まり、成立した世界です。北九州の街づくりには、寄りかかれる伝統に依存した郷土愛という言葉より、シビックプライドという乾いた意志の方が似合うように思いますし、実は百年でけっこういいもの作って来たのではないか、とも思います。

これから人口も減るし高齢化もすることを思えば、幸せな田園生活は寧ろ困難で、日本人の生活のより一層の都市化は必至ではないか、と思いますが、その時に日本中が参考にできるのは、著名な江戸という都市文化の伝統ではなく、よりみじかな北九州の体験から抽出したアドバイスかもしれません・・・。

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